Low-Eガラスと冬を旨とした家づくり

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Low-Eガラスにしなかった窓

寒冷地域というわけでもないので、ウチの計画ではサッシとかガラスの性能はそれ程こだわっていません。

オール樹脂サッシ?うーん外側はアルミのほうが耐久性良さそうだしアルミ樹脂複合で。

引違い窓は気密性が?でも掃き出し窓は引違いしかないし…。(2メートル超のでっかい開き窓があればいいのになー。)

トリプルガラス?ははは(価格も見ずにスルー)

そんな断熱意識低い系の私でもひとつだけこだわったことがあります。

それはLow-Eガラスと一般複層ガラスを使い分けたこと。

ウチの窓スペックは基本LIXILのサーモスL+Low-Eガラスです。

ただし、我が家のサッシで1番大きい南側の掃き出し窓はLow-Eガラスにはせず、普通のペアガラスにしています。

一番大きい窓だからLow-Eガラスにするのが正しいのでは?と思うかもしれませんが、その逆で普通のペアガラスを選びました。

といっても減額調整に巻き込まれたとかじゃなく、ウチの土地の特性を考慮した冬を旨とした家づくりをするのであれば、南側はLow-Eガラスにはしないほうが良いんじゃないかと思ったから。

冬の日射

ウチの土地は南接道で向かいのアパートが道路から離れて建っていることもあり、南側は冬でも直接光がよく入ります。

この直接光による日射熱の取得を考えると、日射熱を遮ってしまうLow-Eガラスは少しもったいなく感じました。

「え、でもそれってLow-Eガラスの“遮熱型”の話で、“断熱型”は日射熱を妨げないでしょ?」

私もそう思ってたんですが、どうやらそうではないようで、断熱型でも日射熱はそこそこ妨げてしまうようです。

LIXILから出ているこちらの平成28年省エネルギー基準に対応したサーモスLタイプの熱貫流率、日射熱取得率一覧表をみてみます。

こちらの資料によると、サーモスLの日射熱取得率は

高遮熱型(グリーン): 0.32

断熱型(クリア): 0.50

一般複層ガラス: 0.64

高遮熱型の68%遮熱はさすが!として、断熱型のLow-Eガラスでも、ペアガラスに比べると14%もの日射熱を遮ってしまうことが分かります。

冬を旨とした家づくり

でもそれだと夏の日射しが暑くなるんじゃ…という心配はあります。

なので、夏の日射しはバルコニーを庇代わりにしてカット、どうしても我慢ならない場合はヨシズを使ってもいいかなと思ってます。


よしず。よくある既製品のシェードより味があって素敵!

暖房費のほうが冷房費より高いのもポイントです。

エアコンが普及してなかったころからのいわゆる昔ながらの日本家屋は、軒を長くとり、縁側に打ち水で冷を取るといった夏を旨とする家造りが基本だったようです。

一方でランニングコストの安い冷房エアコンが普及し、暖房費>>冷房費な昨今では、冬を旨とする家づくりが良いのだと思います。

なんとなく普通の複層ガラスよりLow-E!って深く考えずに決めがちだと思いますが、いちど建設地の日当たりを考慮して「日射熱を取り込める複層ガラス」にするのか、「断熱を重視したLow-Eガラス」にするのかの使い分けを検討してみても良いかと思います。

真冬のぽかぽか昼下がりを楽しめるかもしれません。

さてウチはどうなるかな。


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